神主が語る神道と心霊の話

神道、神霊、霊学、霊術の話

天狗神仙

神仙界を初めて紹介したのは、宮内省の掌典であった『宮地厳夫』宮司でありますが、その中に天狗神界というジャンルがあります。




他にも、稲荷神界、竜神界と様々な神仙界がありますが、今回は天狗界を解説いたします。




天狗神界には『神仙』、『僧正』、『山人』、『天狗』、『狗賓』などの階級があります。




天狗神界とは、その者が生前に一種の所願があり、それを死後も続けている霊であります(但し、私の知っている天狗様は地球外から来ているようですが?)。




その霊達は、行足りて山人に進み、神仙界に上るのですが、中には奇行を悦び、術の虜になる低劣な心の持ち主もいます。




これらはすべて『想念』の世界の出来事であります。




そしてこれらの天狗が自分の初志を貫徹しようとしたとき、想念だけでは解決できない場合は、霊系を頼って適当な肉体を探し、その人間に依り憑いて使命を果たすケースが多々あるのです。




修行者が深山幽谷にこもって修行を積んでいると、これらの神仙(霊気)が、その修験者の身に依り憑いて預言や奇行を行う場合があるのです。




しかし殆どの修験者は、自分に力が付いたと錯覚を起こしているのです。




出山後、修験者の背後についているものが、修験者を憑代として預言や霊術を起こしていることが多々あります。




この事は、知らずに自分の身体を神仙に貸しているということです。




そして天狗界とは、十一天狗というものがあり、愛宕山太良王子栄術天狗、平良山二良王子栄飛天狗、戸隠山三良王子智羅天狗、富士山四良王子尊足天狗、白山五良王子通達天狗、熊野山六良王子智吉天狗、羽黒山七良王子命師天狗、大山八良王子仁命天狗、秋葉山九良王子飛頂点狗、金峰山十良王子道仙天狗、天目山十一王子千眼大奔足天狗があり、日本全国に亘って根拠地を持っています(他にもあるが省略)。




このような天狗神界は架空の世界ではなく、或る手段を講じれば人と交渉の可能となる世界であります。

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