神主が語る神道と心霊の話

神道、神霊、霊学、霊術の話

6月の勉強会のお知らせ

コロナウイルスによる厳戒態勢も徐々に解除されつつあります。




この3か月間ほとんど『勉強会』や『禊会』が開催できませんでしたが、ようやくここにきて落ち着いてきたように思われます。




6月の勉強会は例年のように開催できそうなのでお知らせいたします。




①禊合宿


 日時:6月6日(土)~7日(日) 12:00~翌11:00頃


 場所:禊会(栃木県の神社の宿坊で開催)


 内容:夕朝の禊、山駆けと奥宮での拝神行事、座学(初学)、神社での一番祈祷(1泊2日2食付)


 *6月1日(月)締切り




②初学講座


 日時:6月13日(土) 10:00~17:00


 場所:杉並区の公民館


 内容:拝神行事、初学講座(神道霊学霊術の基礎知識と実修)、直会(昼食付)




③初学講座(霊学・霊術講座に変更する場合あり)


 日時:6月14日(日) 10:00~17:00


 場所:杉並区の公民館


 内容:拝神行事、初学講座(神道霊学霊術の基礎知識と実修)、直会(昼食付)




④大祓式(祖霊祭)


 日時:6月20日(土) 12:00~17:00


 場所:杉並区の公民館


 内容:大祓式、祖霊祭、直会




⑤霊学霊術講座(内容はお問い合わせください)


 日時:6月21日(日) 10:00~17:00


 場所:杉並区の公民館


 内容:拝神行事、霊学霊術講座と実修、直会(昼食付)




⑥禊合宿


 日時:6月26日(金)~28日(日) 12:00翌々11:00頃(1泊2日から参加できます)


 場所:禊会(栃木県の神社の宿坊で開催)


 内容:夕朝の禊、山駆けと奥宮での拝神行事、座学(初学)、神社での一番祈祷(朝夕2食付)




締切りは、各講座8日前までとします。お問い合わせ、申し込みは下記まで。


kenyu.kouza@gmail.com




7月は関西勉強会を開催する予定です。


7月4日(土)、7月5日(日)


アメブロも参照ください。

天狗神仙

神仙界を初めて紹介したのは、宮内省の掌典であった『宮地厳夫』宮司でありますが、その中に天狗神界というジャンルがあります。




他にも、稲荷神界、竜神界と様々な神仙界がありますが、今回は天狗界を解説いたします。




天狗神界には『神仙』、『僧正』、『山人』、『天狗』、『狗賓』などの階級があります。




天狗神界とは、その者が生前に一種の所願があり、それを死後も続けている霊であります(但し、私の知っている天狗様は地球外から来ているようですが?)。




その霊達は、行足りて山人に進み、神仙界に上るのですが、中には奇行を悦び、術の虜になる低劣な心の持ち主もいます。




これらはすべて『想念』の世界の出来事であります。




そしてこれらの天狗が自分の初志を貫徹しようとしたとき、想念だけでは解決できない場合は、霊系を頼って適当な肉体を探し、その人間に依り憑いて使命を果たすケースが多々あるのです。




修行者が深山幽谷にこもって修行を積んでいると、これらの神仙(霊気)が、その修験者の身に依り憑いて預言や奇行を行う場合があるのです。




しかし殆どの修験者は、自分に力が付いたと錯覚を起こしているのです。




出山後、修験者の背後についているものが、修験者を憑代として預言や霊術を起こしていることが多々あります。




この事は、知らずに自分の身体を神仙に貸しているということです。




そして天狗界とは、十一天狗というものがあり、愛宕山太良王子栄術天狗、平良山二良王子栄飛天狗、戸隠山三良王子智羅天狗、富士山四良王子尊足天狗、白山五良王子通達天狗、熊野山六良王子智吉天狗、羽黒山七良王子命師天狗、大山八良王子仁命天狗、秋葉山九良王子飛頂点狗、金峰山十良王子道仙天狗、天目山十一王子千眼大奔足天狗があり、日本全国に亘って根拠地を持っています(他にもあるが省略)。




このような天狗神界は架空の世界ではなく、或る手段を講じれば人と交渉の可能となる世界であります。

稲荷神界

稲荷信仰というものは、我が国で一番信仰されている神霊の信仰です。




それは正一位の神階の最上位にあたります。




然し、『稲荷信仰は駄目だ』とか、『稲荷を奉ったら家が傾いた』とか言うことを耳にすることが稀にありますが、その者達が言うことは全く誤った言い伝えでしかありません。




神格を有した眷属との契約を反故にする人間に責があることは明らかであります。




然し人という生き物は、自分に起こった悪いことはすべて自分以外の何者かに原因を求め、それを侮辱するのです。




稲荷、眷属神霊は、人間のように裏切ったり打算的に付き合ったりすることは100%有りませんことをこの場で明言致します。




さて、『稲荷神界』について説明いたしますが、最近誤った稲荷信仰を正々堂々とお書きになっている方が目につきますので、その過ちを糺す意味で以下の如く解説いたします。




稲荷信仰における法則とは、稲荷眷属の上位に主神というものがあり、この存在は『宇迦之御霊神』、『豊受神』又は『宇賀神』の神々であります。




伏見稲荷大社では、それを稲荷五社大明神と申しています。




『宇迦之御霊大神』


『大宮能売大神』


『佐田彦大神』


『四之大神』


『田中大神』




この神々の神命によって稲荷は眷属として仕え、信仰者の祈願はこの眷属の責任を以てなされるのです。




即ち、眷属勧請によって縁を繋いだことで稲荷はその人間の祈願に専念することとなるのです。




そして、中途半端な人間の一方的な信仰(勧請)の廃止は、正式に遷座(元津御坐にお戻しすること)されない限り、眷属は人との約束事を続けることになるのです。




これが霊障を生むこととなるのです。




この掟は、稲荷神界では厳格であるのです。




神に仕える稲荷眷属の世界では、『首領』、『寄方』、『役』という三つの段階があります。




首領とはいわばトップであり社長であります。




寄方とは役員または重役であります。




役とは営業とか実務を行う者達であります。




眷属勧請を行うと、人との関係は通常は役が担います。




そして役と人間との間で交わされた約束事は、完結させなければならないのであります。




完結することで、寄り方の信頼を得て役自身が霊格を上げることが出来るのです。




最後に『勧請』というものについて説明すると、勧請とは敬神のさらに先(上位)にあるものであり、一つの祈願の趣があって、それを神霊に起請してお祀りするもので、神霊と人との契約に他なりません。




此の現象界に存在する者と霊界に存在する神霊との契約は、次元を超えて永遠に結ばれる約束事となるのです。




今年の5月か6月で『眷属勧請の儀』を執り行う予定です。




申込みをするには必ず当会の初学講座と眷属勧請の勉強会を受講した方に限らせていただいています。